2017/04/27
【必読】やり切る才能の人・浅田真央
浅田真央さんは、「伊藤みどりさんのようにトリプルアクセルが飛びたい」と思って夢を追ってきたそうです。
この2人は、「トリプルアクセルにこだわる」という点で共通していました。そして、だからこそ惹かれ合っていたのだと思います。
その憧れの伊藤みどりさんと浅田さんは、浅田さんが休養中だった2015年4月に対談しました。そのとき浅田さんは伊藤さんに質問しました。
「みどりさんは引退後、またやりたいと思いましたか?」
伊藤さんは「後悔が残らないことをやるべき。選手として続けたいならやった方が良いし、違う形でスケートに関わるのも道だよ」と答えました。
そして最後に、「継続は力なり」という言葉を贈りました。
浅田さんは笑顔になり、「みどりさんに今後の人生で大切な言葉を頂いて、心強いです」と言ったそうです。
稀有な努力家
ジュニアの頃、浅田さんは、伊藤さんから譲られた衣装を着て大会に出ていたそうです。後輩に衣装を譲るのは、当時2人が師事していた山田満知子コーチの方針だったそうです。
「スケートの目的は単に試合に勝つことではなく、努力する大切さ、持ち味や個性を生かす生き方、人を敬う精神などを身につけること」という山田コーチの信条を、衣装とともに後輩に引き継ぐのが慣例だったのだそうです。
浅田真央さんは天から与えられた才能を持ち、皆に広く愛される容姿を兼ね備えていました。そして、稀有な努力家でもあった。だからこそ、偉大なアスリートに成長したのだと思います。
継続して努力することの大切さ。それを浅田さんは、伊藤みどりさんや山田コーチから学び、自身も身をもってその重要性を体感してきたのだと思います。
好きなことを、やり切る
フィギュアスケートの試合を見ていると、超一流選手が転倒するシーンを時々見かけます。それくらい、繊細な技と体力を要するスポーツなんだと思います。その裏には、とんでもない量の練習の積み重ねがあるのだと思います。
浅田さんはスケートが大好きで競技の世界に入り、好きだから練習をし続け、さらに成長し、結果を出してきた。しかし大人になるにつれ、プレッシャーもきつくなってくる。スケートは「好き」ではあるけれど、好きだけではどうしようもないくらい大変なことも出てきます。
浅田さんのもうひとつの強さは「一度掲げた目標は最後までやり切る」人だったことです。やり切ったと思えるまでやることが、好きな人だったんだと思います。スケートが好きで、やり切ることが好き。途中で投げ出す自分は大嫌い。だから、この天才スケーターは、努力を積み重ね、成長し続けることができたのだと思います。そして、それを見てきた僕たちは、みんな彼女のファンになったのです。
26歳での引退。
浅田さんは、「やり切った」と思えたに違いない。
好きなことで目標を掲げ、それをやり切れる人。やり切ったと思えるくらい努力を積み重ねられる人。やり切ったと胸を張って答えられる何かを持っている人。
これほど素晴らしい生き方はない。
僕も、そういう人生を送りたい、と思います。
あなたはどうですか?
※参考『ナンバー5/5特別増刊号 永久保存版 浅田真央』
~コツコツ流のオキテ その九~
好きなことで目標を掲げ、それをやり切った先に、幸福な人生がある。