「コツコツ」が才能を磨き、「コツコツ」が達成をもたらす。

2018/10/08

カメ 758

天才崇拝の裏にある言い訳

天才ほど努力している

 

 

 

私たちは、「自分が知らないだけで、この世のどこかに、一瞬で成果をもたらすような便利なやり方があるんじゃないか」という希望(というか妄想)を持って生きています。

 

 

 

それさえあれば、毎日毎日、地道な努力を続けなくても、もっと楽に、簡単に、成果が出せるのではないか、と。

 

 

 

あなたも、何か仕事が上手くいかなかったり、思うように成果が出なかったりすると、「ああ、自分が天才だったらな」と思ったことはありませんか?もし自分が天才だったら、こんな地味で退屈なことをやらずとも、あるいは上司やお客に怒られることもなく、もっとかんたんにアッサリ高い成果を出せるんじゃないかと。そして、周囲の人から賞賛され、もっと楽に、充実した人生を送れるのではないか、と。

 

 

 

しかし、あなたも気づいている通り、努力せずにあっという間に成果が出る方法なんてありません。もし仮にそういうものがあったとしても、そうして手に入れた成果は、意外とすぐに消えてしまい、案外つまらないものであることも、実はあなたは知っています。

 

 

 

そこに達成感や人間的な成長はなく、思い描いたような充実感はないからです。もしあなたが「充実した人生」を求めているのならば、それは瞬間的に手に入ったものによってではなく、絶え間ない積み重ねの先にある「自己の成長」によってもたらされるのです。

メダリストの言葉

 

 

オリンピックでメダルを獲った選手やそのコーチ・家族などが競技後のインタビューを聞いていると、そのセリフの中に「コツコツ」という言葉が頻繁に出てくることに気が付きます。

 

 

 

「コツコツと練習をしてきて良かった」「メダルを獲った彼は、雨の日でも、風邪を引いても、コツコツ努力していた」

 

 

 

こういう言葉が、本人や関係者の口から何度も漏れるのは、そこに結果につながった真実があるからに他なりません。「才能」だけでは片づけられない、結果を出すために地味で退屈で途方もなく続いた努力の積み重ねこそが真実であり、それが「コツコツ」という言葉に凝縮されているのです。

 

 

 

彼らは、何年間もの間、毎日毎日練習を積み重ね、試合で勝とうが負けようが、とにかく目標に向かってやるべきことを繰り返してきたがゆえのメダルだ、と考えているのでしょう。マスコミやミーハーな周囲は結果だけを見て瞬間的に騒ぎ立てますが、それまでの過程にある「コツコツ」を見ない人たちに対して、本人たちはイライラしているのかもしれません。

 

 

 

イチロー選手が少年野球の子供たちに向かって日々の努力が大事だと説くのも、結果ばかりに注目して書き立て、その裏にある地味な積み重ねを報じないマスコミへの苛立ちから来ているように感じます。

 

 

天才崇拝の裏にある言い訳

 

 

私たちは、天才を崇拝する傾向があります。「あの人は天才だから、すごい成果が出せるんだ」「小さいころから、あの人は違った」などと言う。

 

 

 

そこには、「高い成果が出せるのは、彼は天才だから」という思いがあり、その裏には「だから、凡人である自分は成果は出せなくても仕方がない」という言い訳が潜んでいます。ゆえに、自分は努力しなくてもいいのだ、あるいは努力をしても仕方がないのだ、と結論付けます。天才崇拝の裏には、「凡人なのに努力をしない怠惰な自分」を正当化する自分がいます。

 

 

 

また、天才崇拝をする裏には、「汗水たらして努力するのはカッコ悪い」という暗黙の雰囲気があります。中学生や高校生のとき、勉強しているそぶりを見せないのにテストの成績が良い、というのが「一番カッコイイ奴」だと思っていませんでしたか?その逆で、勉強しているのに出来ない人が一番カッコ悪い、という雰囲気がありました。

 

 

 

努力していても出来ない人を笑ったり下に見たりする空気が、私たちの間にはありました。だから、どうせ出来ないんだったら、努力しなくても同じだし、むしろその方が潔くて、もしかしたらちょっとカッコいいんじゃないか、とさえ考える人がいます。そうやって、努力する人を笑い、努力することを放棄し、下へ下へと落ちて行ってしまう人もいます。

 

 

 

頑張っても成果が出ないと悲しくなりますが、かといってその努力がすべて無駄だというわけではありません。

 

 

 

成果の出ない努力はすぐにやめて、成果の出るやり方に時間とお金を集中させよ、というのが、自称「できる人」たちの主張ですが、今成果が出ていないからといって、この先も成果が出ないとは言えません。つまり、今やっているやり方が成果が出るものか出ないかものなのかを判断するのはとても難しく、いったいどれくらい努力を続ければ成果が出るのかは誰にも分からないのです。

 

 

 

世の中は複雑化し、同じようなモノがあふれています。ネット社会になり、情報は瞬時に世界を駆け巡ります。こういう中では、個人の努力がすぐに成果となって表れるということはむしろ稀なことです。

 

 

 

私は、成果に至るまでのプロセスがすごく重要だと思います。なぜなら、その時間も私たちは生きているからです。成果を出すためにどんなプロセスを設計し、どのような熱量を持って取り組んだのかが重要で、結果のことを考えるのは二の次です。結果を意識した途端、私たちの筋肉や脳みそは硬直し、本来のパフォーマンスが出せなくなります。

 

 

 

私はセミナー講師として商工会議所や金融機関から呼ばれることがありますが、その際、参加者にアンケート用紙を配り、セミナー受講の感想を聞くことがあります。セミナーが始まる前にそのアンケート用紙を目にすると「良い結果を出さなくちゃ」と考えはじめ、急に緊張感が高まり、脳みそや身体が硬直し始めるのを感じます。これではパフォーマが落ちてしまいます。ですからセミナーの時は、結果は考えず、目の前のお客様に対して、今できる最高のものを段取り通りに出すことだけに集中します。そうすることでリラックスでき、本来の自分に戻ることができます。

 

 

 

天才に生まれて、本当に何の努力もなく大きな成果を出してしまった人がいたとして、私たちの生き方と何の関係ありません。その人の才能や目の付け所などは賞賛すべきですが、だからといって私たちが自己の才能の無さを嘆き、それを理由にプロセスに取り組むことを放棄してよいことにはなりません。

 

 

 

大きな成果を出し、みんなが「天才だ」と賞賛されても、「いや、コツコツ積み重ねてきたからこそ、達成できたのだ。本当に途中であきらめなくて良かった」と言っている人の言葉に私たちは耳を傾け、同じスピリットを持って自分の目標とプロセスに取り組むその時間にこそ生きる意味があるし、本当の充実感というものが宿るのです。

 

 

 

報われない努力は無駄なのか

 

 

本屋へ行くと、本を売りたいがために、「報われない努力はするな」というような、コツコツ積み重ねている人を笑うような、プロセスを無視し、結果のみを重視するようなタイトルの本が並んでいます。つまり「儲けた奴が勝ち」主義。

 

 

 

こういうタイトルをつけると、努力したくない大勢の人を惹きつけることができます。人間はしょせん面倒くさがりなので、「努力しなくてもいい」「努力する奴はバカ」という言葉に強烈に反応します。

 

 

 

 

努力が報われるのか、それとも報われないのか、先のことは分かりません。ただ、今やるべきことをやるだけ。それを繰り返しながら改善を重ね、ベストなやり方に磨き上げ、それをまた積み重ねる。決して盲目的に頑張れと言っているのではなく、積み重ねることを軽んじてはいけない、と言いたいのです。

 

 

 

一生懸命勉強してテストを受けたがダメだった人はカッコ悪いのでしょうか。その努力は無駄だったのでしょうか。報われないのでしょうか。

 

 

 

「コツコツ流」では、努力しているそのプロセスこそ、意味があると考えます。それは必ず未来につながる。何より、そのプロセスは自分自身と対話する貴重な時間であり、魅力的な人間に成長するための必要な時間なのです。そこに私たちは気づくべきなのです。

 

 

 

人間が生きる意味は、「昨日よりもマシな人間になること」と言ったのは稲森和夫氏。つまり昨日の自分より1ミリでも成長することこそ、我々が生きる意味であり目的なのだ、と。

 

 

 

コツコツを笑う人は、生きる意味を見いだせない。

 

 

 

コツコツ、いきましょう。

 

 

~コツコツ流のオキテ その二十四~

★コツコツを笑うやつを、笑え

 

 

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